下町フネ子の子育て、通院、時々仕事

ある日突然、目に悪性リンパ腫があると告げられた2児の母のブログ。これから起こるであろういろんなことを、前向きに乗り越えたい。

専門医による診察結果 #1

受診当日、娘の高熱が下がらないままだったので、在宅で仕事をしている義母&病児シッターさんに娘をお願いし、朝からバタバタと家を出て来ました。

病児シッターさんのことはまた書きたいと思います。

 

事前にネットの口コミで病院のことを軽く調べたところ、評判は良さそうでしたが「とにかく待つ」とのこと。それもあって、ひたすら急ぐ。

 

病院ホームページの懇切丁寧な道順案内で、迷わず到着。

が。

 

広すぎて初診受付がどこにあるかわからない。

 

うろつくこと1分。受付を発見し、銀行とか郵便局の要領で番号札を受け取る。

数分後、受付から問診票を8枚(!)渡される。

その中には「ここ1週間の気持ちの辛さを表すグラフ」なるものもあり、そんなこと聞かれたら余計参るわと思いつつ、10段階中の「5」で回答。

受付作業完了後は、当院の研究にご協力いただける場合はこの紙に署名してくださいー、みたいな説明を受け、待合室へ。

 

貼ってあるポスターや置いてある本が「がん」一色で、あぁ、私もがん患者の端くれなのね、と複雑な思いに浸りつつ、夫を横にうたた寝しながら待つ(ある種の現実逃避)。

 

視力や眼圧の検査をへて、若い先生による診察。何言われたかあまり覚えてない。

そしてそこから待つこと数十分。専門医の先生による診察。

両目まぶたの裏側を丁寧に診察。

 

先生の説明は、だいたい以下の通りでした。

 

  結膜悪性リンパ腫
図5 結膜悪性リンパ腫
下眼瞼の結膜にサーモンピンク様と表現される隆起病変がみえる。

 

  • おそらく、MALT型と呼ばれる低悪性度リンパ腫であるが、検査してみないとなんとも言えない
  • リンパ腫の診断がついた後で全身検査を行い、他部位に腫瘍があるか検査を行う
  • 眼部だけに腫瘍がある場合には放射線治療を行うことが多く、80%以上治癒する。
  • 切除だけでも長期間寛解することがあるので、治療方針はよくよく相談させてほしい。
  • 悪性リンパ腫の診断がついた場合、眼以外の部位だと胃粘膜や骨髄などにも病変があるかを調べる必要があるため、念のため次回予約は血液内科とセットでとってほしい。

 

引用サイト

眼腫瘍 << 国立がん研究センター

 

検査のためには、目の症状が出ている部分を切り取る簡単な手術をする必要があり、今すぐでもできる、というので、じゃあお願いします、と言いました。

心の準備も何もなく怖かったですが、目には布を被せ、余計なものが見えないように最大限配慮してくださいました。麻酔の目薬&注射も打ちましたが、切り取る瞬間は結構痛かったです。術後、眼帯をして終了。

大したことない手術でしたが、片目しか見えない状態に慣れないこともあり、タクシーで帰宅しました。家についた後、どっと疲れが出て、そのまま寝てしまいました。

 

保育園から帰って来た息子は、私の眼帯を見ても動じることなく、

「ママ、おめめどうしたの?」

と尋ねてきました。

ちょっと今日、目を切っちゃったんだー。でも、明日になったらばんそうこうとっていいんだよ、と伝えると

「そっか、ねればなおるんだね!ママ、心配しなくてもいいよ」

 

…そうだよね、寝れば何だってよくなるよね。

息子の味わい深い励ましに、癒されました。

仕事を無理やり休んで、呆然とするばかりで何も先生に質問できない私を助けてくれた夫と、仕事をしつつ高熱の娘の面倒を見てくれた義母にも、心から感謝。