下町フネ子の子育て、通院、時々仕事

ある日突然、目に悪性リンパ腫があると告げられた2児の母のブログ。これから起こるであろういろんなことを、前向きに乗り越えたい。

親の不安は子どもに伝わるのか?

私の目の病気がうっすらと発覚したのは7月下旬のこと。

 

6月ごろから、「なんか目が赤いなぁ」と思い近所の眼科に通い始めたが、当初から先生の反応は芳しくなかった。

 

「もしかしたら、普通の炎症じゃないかもしれないので、また2週間後に来てくださいね」

 

はーい、と返事しながら、自覚症状も大してないし、日常にかまけて目薬をろくにさすこともせず、受診から3週間くらい経過して「あ、そういえば眼科行ってなかった」と思いなんとなく再受診。

 

先生「やっぱり、良くなってないですね。目の中でリンパ球が異常に増殖している可能性があるのですが、私もこれまでの経験で数回しか見たことがありません。この近隣で一番症例が多いのが(某がん専門病院)なので、そちらを紹介します。命に関わるものではありませんから」

 

え?今なんつった??

 

事態がまるで飲み込めませんでした。

 

帰り際、受付で「先生に、日常生活で気をつけるべきことがあるか聞き忘れてしまったのですが」とかろうじて質問したところ、「特にないですよ」との回答。

 

そして、トボトボと家に向かい、眼科でもらったメモを手に、紹介先の病院へ恐る恐る電話。

 

事務の人と話しながら、そこは、ガチで、がん患者向けの病院であるという事実に直面。

 

その後、先生から聞いたキーワードでひたすらネット検索。

 

「目 リンパ 増殖」

 

結果に飛び込んで来たのが「悪性リンパ腫」の文字。

 

悪性…??

 

出て来たページはどれも、専門職向けのものばかり。「治癒可能」とも書いてあるし「全身に転移する可能性がある」とも書いてあるし、まるで解読不能。

 

ひたすらに不安が増幅していきます。

 

とりあえず、職場の夫に電話しました。驚かないで聞いて欲しいんだけど、と切り出し、事実を伝えましたが、言葉を失っていました(そりゃそうだ)

 

その後、娘(0歳)が熱を出しました。続けて、息子(4歳)も熱を出しました。娘の熱が下がった後、私も、高熱を出しました。私の熱が下がったら、また、娘が熱を出しました。

 

子どもの看病と自分の体調不良が重なったので、実家の母を呼びました。その時、母にお医者さんから言われたことを話しました。その日の夜、気が動転した父から電話がかかって来ました。

 

父「大丈夫なのかっ!?」

 

大丈夫かなんて、わかんないよ。私が一番知りたいよ!今息子も横にいるんだから、その話はやめてっ!

 

そう叫んで、電話を切りました。

 

前後関係は良く覚えていないけれど、夫にも、

「私、死んじゃうのかな」

「子どもたちの面倒、誰が見たらいいんだろう」

「目が見えなくなっちゃうのかな」

と、泣きながら思いのたけをぶつけてしまいました。

 

夫も、泣いていました。

 

妊娠出産の時も色々なトラブルを経験しましたが、近所の眼科で診断された直後は、その時とは比べ物にならないほどに不安な感情が渦巻いていたように思います。

 

だから、子どもたちの体調不良が続いたことは、きっと偶然じゃない。

けど、調べても調べてもわからない事態に直面した時に平静を保てるほど、私はできた人間ではありません。

 

辛い思いをさせた家族には申し訳ないけれど、私にできる唯一のことは、一日も早く事実をはっきりさせること。

 

私の体調不良によるリスケを経て、地元眼科での紹介状発行から2週間以上たった後、やっと専門病院の受診に至りました。

 

長い、長い2週間でした。